
ゴルフ歴は30年。
学生時代に父の影響で始め、一時は80台で回ることもあった。
しかし結婚、子育て、仕事の繁忙期が重なり、ゴルフから遠ざかった時期が続いた。

気づけばスコアは100前後で停滞し、ラウンドのたびに「また同じミスをした」という後味だけが残っていた。
そんな私が2025年3月、会社近くにオープンしたインドアゴルフ練習場に入会した。
24時間無人のインドア施設の店舗だったこともあり、レッスンは受けずに独学で。
それから半年後、自己ベストを更新してスコアは76。
このページには、その半年間でやったこと・失敗したこと・3つの重要なラウンドで感じたことを、包み隠さず書いた。
「インドア練習に興味はあるけど、独学で本当に効果があるのか?」と考えている方に、一つの答えとして届けばうれしい。

インドアゴルフの独学でスコアは上がるか?結論から言う
先に答えを書く。
インドアゴルフを独学で続けることは、スコアアップに有効だ。
ただし「打ちっぱなしの独学」とは、まったく別物だと思ってほしい。
打ちっぱなしの独学には、フィードバックがない。
自分のスイングやショットを客観視する手段がなく、練習すればするほど「ミスの癖」が深く染み込んでいきかねない。
弾道で良し悪しの判断はついても、何が良くて何が悪かったのかを分析するのは難しい。
私がそうだった。
週1回100球打ち続けても、何年もスコアが変わらなかったからだ。
インドアのシミュレーター環境は違う。
打った瞬間に弾道データが画面に表示される。
スピン量、打ち出し角、クラブパス……。
コーチがいなくても、データが客観的なフィードバックをくれる。
これが打ちっぱなしとの決定的な違いだ。

インドア独学が向く人・向かない人
ただし、万人に向くわけではない。正直に書く。
| インドア独学が向く人 | レッスン付きが良い人 |
|---|---|
| ゴルフ経験がある中級者(スコア90〜100前後) | 完全な初心者でグリップも知らない |
| 自分のスイングに「仮説」を持てる人 | 何が悪いのかまったくわからない |
| 試行錯誤のプロセスを楽しめる人 | 最短距離で上達したい人 |
| 通いやすい環境に練習場がある人 | 月2万円以上かけられる人 |
私は「ゴルフ歴30年・スコア100前後の中級者」だった。
この条件が揃っていたから、独学でも効果が出たのだと思っている。
インドア独学のメリット・デメリット
体験をもとに、率直にまとめる。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 弾道データで客観的に自己分析できる | 初心者には情報が多すぎて混乱しやすい |
| 天候を問わず毎日練習できる | 実際のコースと距離感・芝の感触が異なる |
| 月額制で費用が読みやすい | 施設によって設備の質に差がある |
| 通勤途中に寄れるなど継続しやすい | 間違った方向に進んでも気づきにくい |
デメリットを正直に書いたが、私にとってはメリットが大きく上回った。
理由はシンプルで、「継続できる環境」があったからだ。
インドアゴルフを始めたきっかけ|即断で入会を決めた理由
子育てが一段落した2025年初頭、「もう一度ゴルフに向き合ってみよう」と思った。
そのタイミングで、通勤経路沿いに月額制のインドア練習場がオープンした。
「通勤途中に寄れる」
「雨でも練習できる」
「打ち放題で月1.2万円」
この3点が揃っていたから、続けられる気がした。
迷う要素がなかった。
即断で入会を決めた。
レッスンを受けなかった理由
スポットでレッスンを受けた経験はある。
ただ、インストラクターによって指導内容がバラバラで、YouTubeの情報とも食い違うことが多かった。

そもそもYoutubeの動画にあるレッスン内容は、自分のスイングにマッチしているとは限りませんしね
スイング理論には流行り廃りもある。
プロだって、逆の考え方や全く違うイメージを持っていることさえある。
「良いスイングは一つではない」と感じていた。
ならば、自分の身体のデータをもとに、自分に合ったスイングを探したほうが楽しいし、再現性も上がるのではないか。
そういう仮説を持って、独学の道を選んだ。
費用を抑えられることも、正直な動機のひとつだった。
まず「通いやすい環境か」
自分の目で確かめてほしい
継続できるかどうかは、施設との相性が大きい。
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半年間のスコア全記録|103から76までの道のり
数字で振り返ると、スコアップの流れがよくわかる。
| 日付・コース | スコア | ひと言 |
|---|---|---|
| 25/1/27 埼玉国際CC | 103(50/53) | 停滞期。インドア前 |
| 25/3/5 | ーーー | インドア練習開始 |
| 25/5/5 美里GC | 97(47/50) | 開始2ヶ月。方向性が出始める |
| 25/5/26 岡部チサンCC | 90(44/46) | 90切りへ |
| 25/7/7 アドニス小川CC | 84(45/39) | 後半39。効果を実感 |
| 25/8/8 日高CC | 96(49/47) | 難コースに崩れた |
| 25/8/10 伊香保国際CC | 84(41/43) | 条件に助けられた |
| 25/8/16 さいたま梨花CC | 76(37/39) | ベスト更新 |
一直線には伸びていない。
96を叩いた日もあったけど、それがリアルだ。
スコアは一直線には伸びない|96→84→76、3ラウンドで気づいたこと
8月の3ラウンドは、私にとって特別な意味を持っている。
日高CC【96】難コースに崩れた日
日高は砲台グリーンが多く、ワングリーン設計のコースだ。
グリーンを外したアプローチに手こずり、前半49を叩いた時点でスコアメイクを半ば諦めかけた。
「これだけ練習してきたのに」という焦りが、後半も尾を引いた。
96という数字は、インドア開始前の停滞期に逆戻りしたように見える。
ただ冷静に振り返れば、難しいコースに対応できる引き出しがまだ足りなかっただけだった。
スイングの問題ではなく、コース対応力の問題だと今は思っている。

伊香保国際CC【84】条件に助けられた日
日高の2日後。伊香保は全体的に距離が短く、当日は雨だった。
ボールがよく止まるため、アプローチのミスが致命傷になりにくい。
「条件が良かった」という正直な感想はある。
ただ、その条件を活かせたのは、インドアで積み上げたアプローチの精度があったからでもあると思う。
半年前の自分なら、同じ条件でも84は出なかっただろう。

さいたま梨花CC【76】積み上げが出た日
自己ベストの76が出たこの日、特別な準備はしていなかった。
ラウンド中、余計な思考がなかった。
「どう打とう」「曲がったらどうしよう」ではなく、ただ目の前のショットに集中できていた。
やることがすべて上手くいった。
後から思うのは、ゾーンに入れたのは「短期間で何かに集中した」からではなく、半年間の積み上げが無意識レベルで定着していたからだということだ。
特別なことは何もしていなかった。
ただ、やるべきことが身体に入っていた。それだけだった。

独学で効果が出た練習法3つ|シミュレーターをこう使った
「独学でも上達できる」と言い切るためには、再現性のある方法論が必要だと思っている。
私がインドアのシミュレーターを使って実際に試した練習を、3つに絞って書く。
① スエー改善→脱力スイングの順序で進める
最初の課題はスエーだった。
スイング中に身体が左右に動くため、チーピンと大スライスが交互に出る。
どちらも出るということは、軸がブレているということだ。
対策として、スタンスをやや狭めて軸回転だけを意識した素振りから始めた。
最初は飛距離を完全に捨てて、方向性と再現性だけを追いかけた。

ある程度スエーが落ち着いてきたタイミングで、次のテーマを「脱力」に切り替えた。
アドレスからグリッププレッシャーを意識的に弱めると、インパクトのばらつきが減り、ミスの頻度が目に見えて下がった。
「スエー改善が先、脱力は後」という順序が重要だった。
逆にやっていたら、脱力しても軸がブレたままで意味がなかったと思う。
② アプローチの距離打ち分け練習
スコアメイクの肝はアプローチだと、インドアに通い始めてあらためて実感した。
まず右肘を身体に寄せてヘッドの余計な動きを抑える練習から始め、50度ウェッジで「1〜5ヤード」を感覚で打ち分けることに集中した。
距離感の基準をそこに置いてから、50ヤード・75ヤード・100ヤードへと広げていった。
「出球の高さとスピードから距離感を出すイメージ」が湧くようになったのは、この練習を繰り返してからだった。
ザックリ・チャックリ・トップのポッコンが、劇的に減った。

③ シミュレーターデータで弾道を検証する
テイクバックの角度をアップライトとシャローで打ち比べると、弾道データに明確な差が出る。
私の場合、シャロー気味のテイクバックのほうが打ち出し角が安定し、スピン量のばらつきも小さかった。

「なんとなく打ちやすい」ではなく、データで確認してから採用する。
この検証の繰り返しが、自分の身体に合った再現性の高いスイングを作る近道だったと思っている。
ただし、シミュレーターの数値に頼りすぎると「データは良いのに実際のラウンドで出ない」という状態になることもある。
データはあくまで参考情報で、感覚と照らし合わせながら使うことが大切だった。
自分のデータで上達を確かめたいなら
シミュレーターの弾道データを使った練習は、独学でも「客観的なフィードバック」を得られる。
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月1.2万円で毎日打ち放題は安いのか?費用対効果を正直に比較した
私の練習環境と費用
利用している練習場は月額12,000円。
55分×1日2コマが打ち放題で、平日は仕事前や帰りに立ち寄って打っている。
「シミュレーターがハイエンドでないから安い」と聞いた。
たしかに最新機種ではないが、弾道データの確認とバーチャルラウンドには十分な性能だった。

他の選択肢との費用比較
| 練習方法 | 月額目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 屋外打ちっぱなし(週1回) | 約8,000〜10,000円 | 1球ごとの課金・天候に左右される |
| レッスン付きインドア練習場 | 2万円〜 | プロの指導あり・費用は高め |
| 独学インドア練習場(私のパターン) | 12,000円 | 毎日打ち放題・エアコン完備・データ確認可 |
月1.2万円で、天候を問わず毎日練習できる。
「コスパが高い」と感じたから半年続けられた、という面は確実にあった。
ただし、施設によって設備の質や料金体系は異なる。
入会前に無料体験や見学で実際に確かめることをおすすめしたい。
インドアゴルフ独学を続けるための3つのコツ
半年間通い続けられた理由を振り返ると、3つのことが大きかったと思っている。
① 毎回テーマを一つに絞る
「今日はスエーを直す」、「今週は100ヤードの精度を上げる」と、一度に一つのテーマに絞った。
欲張って複数の課題に取り組むと、何も身につかない。
一つのテーマを2〜3週間かけて繰り返すくらいの感覚でちょうどよかった。
② データは「参考」、感覚は「主役」
シミュレーターのデータは有益だが、信頼しすぎると「数値は良いのにラウンドで出ない」という状態になる。
データで傾向を把握したら、「これが自分の感覚と合っているか」を必ず確認するようにした。
数値と感覚の両方が一致したとき、そのスイングが「使える技術」になった。
③ 通いやすい環境を最優先で選ぶ
どんなに良い施設でも、通えなければ意味がない。
私が即断で入会を決めた最大の理由は、通勤経路沿いにあったことだった。
「気合いがなくても立ち寄れる距離」が、半年間の継続を作った。
インドアゴルフ独学に関するよくある質問
インドアゴルフの独学で100切りは可能ですか?
可能です。
ただし「ある程度のゴルフ経験がある中級者」が前提になります。
自分のスイングを客観視したり、感覚やイメージを持てるスキルも必要です。
私自身、103から半年で90台を安定して切れるようになりました。
完全な初心者や初級者の方は、最初の数ヶ月だけでもインストラクターに基礎を教わることをおすすめしたい。
打ちっぱなしとインドアゴルフの独学、どちらが上達しやすいですか?
インドアのほうが上達しやすいです。
理由はシミュレーターからのフィードバックの情報量や質の差があるからです。
打ちっぱなしは「球を打った感覚」しか残らないが、インドアのシミュレーターは弾道データを数値で返してくれます。
「何がダメだったか」が見えるかどうかが、独学の精度を大きく変えられます。
ハイエンドノシミュレーターだと、返してくれるデータの量も質も変わってきます。

インドアゴルフの独学に向いていない人はどんな人ですか?
グリップやアドレスの基礎が少ない初心者・初級者の方、最短で上達したい人には向かない。
独学は「自分の仮説を試して検証する」プロセスなので、何を試せばいいかわからない段階では効率が悪くなるでしょう。
その場合はレッスンで土台を作ってから独学に切り替えるのが現実的です。
まとめ|インドアゴルフ独学で変わったもの、変わらなかったもの
半年間を振り返って、正直に書く。
- 変わったもの:
・スコアの平均が下がった
・ティーショットのバラツキやアプローチのミスが減った
・スイングに「脱力」という自分の軸が生まれた - 変わらなかったもの:
・難しいコースに行けば崩れる
・パターの波は相変わらず大きい
・コース戦略の引き出しはまだ少ない
独学でインドアゴルフを続けることは、万能ではない。
プロに教わった方が早く上達できる部分は確実にある。
それでも私が独学を選んで良かったと思うのは、「自分のデータと向き合いながら、試行錯誤して答えを出す」プロセスそのものが楽しかったからだ。

ゴルフが、また面白くなった。
それが一番の収穫だったかもしれない。
もし「インドア練習が気になっているけど、まだ踏み出せていない」と感じているなら、まず体験だけしてみてほしい。
合わなければやめればいい。それだけのことだ。
もし迷っているなら、まず体験から動いてみる
私が最初の一歩を踏み出したのは、「とりあえず体験してみよう」という気軽な気持ちだった。
半年後にベスト76が出るとは、あの時は思っていなかった。
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