
石坂ゴルフ倶楽部、初めてラウンドしてきた。
「富士フィルム・スタジオアリス女子オープン」の観戦で何度か足を運んだことはあったけれど、プレーするのは今回が初めて。
地元のゴルフ仲間に声をかけてもらって実現した、貴重なビジター体験だった。
トーナメントで見たあのコースを自分で歩ける。
それだけで前日からテンションが上がっていた。
この記事はこんな方に向けて書いています
・石坂ゴルフ倶楽部の難易度や雰囲気を事前に知りたい方
・グリーンが難しいと聞いて、攻略のヒントがほしい方
・アラフィフ中級ゴルファーがどんなスコアで回ったか気になる方
石坂ゴルフ倶楽部に行くまでの話
女子トーナメント観戦から始まった「いつか回りたい」という気持ち
石坂ゴルフ倶楽部は、埼玉県比企郡鳩山町にあるコース。
関越道・坂戸西スマート(ETC専用)ICで降りて5分ほどでクラブハイスに到着する。
センチュリー21レディス、富士フイルム・スタジオアリス女子オープンと、国内女子ツアーの舞台になったことがある。
トーナメント観戦でギャラリーとして訪れたとき、コースの美しさとスタンドの熱気に「絶対に一度は回ってみたい」と思っていた。
ただ、石坂はメンバー同伴またはメンバー紹介が原則のコース。
個人で予約を入れるのはハードルが高く、今回は地元の仲間に声をかけてもらってようやく実現した形だ。
不安はひとつ──早くて大きなグリーンのアンジュレーション
楽しみが大きい一方、プロでも苦戦するという評判のグリーンは気になっていた。
2段・3段グリーンが多く、グリーンスピードは速くて強いアンジュレーション。
口コミには「42パット」「3パット続出」というコメントも目に付いた。
ドライバーやアイアンよりも、むしろグリーン上でのスコアが左右されるコース。
そういう認識で臨んだ。
コースに着いて最初に感じたこと
練習場は、さすがのトーナメント仕様
クラブハウスはギリシャ神殿のような豪華な外観と内装で、初めて来た人は少し圧倒されるかもしれない。
ただ、威圧感というよりは「格調のある品の良さ」という印象でテンションが上がる。
練習場は250ヤード・15打席の斜面に向かって思い切り飛ばせるドライビングレンジに加え、アプローチ練習場とバンカー練習場が充実している。

当日は、滅多に練習できない環境にトーナメントコースのバンカーやグリーン周りの練習をしたくて、しっかり時間を使ってしまった。
さすがトーナメントコースという感じ。
アプローチ練習では、「スイングのテンポやインパクトの感触が以前よりずいぶん安定してきた」と感じられた。
ここ数ヶ月、インドアゴルフでデータを見ながら繰り返してきた練習が、体に馴染んできている手応えがある。
難コースを前にして、それが少しだけ自信になっていた。

フェアウェイの美しさと、意外なほど「短く感じた」コース
この日はレギュラーティからのラウンド。
フェアウェイのコンディションは”さすが”抜群で、ディボット跡もほとんどなく、芝の色と密度が均一に保たれていた。
「7,000ヤードを超えるコース」という事前情報から構えていたが、レギュラーティからだと思ったよりも短く感じた。
ドッグレッグが適度に効いていて、ティーショットではドライバーを使わずに攻めた方が賢いと思われるホールも多い。
全体を通してドライバーを持つ機会は思ったより少なかった。
ラウンド本編|印象に残った4つのホール
1番ティーショット──OB杭手前ギリギリ。この日を象徴する一打
スタートホール、緊張はしなかったが、
ティーショットは左へ曲がり、OB杭の内側ギリギリのところに止まっていた。

セーフとはいえ、薄氷を踏む出だし。
後から振り返ると、この一打がこの日のラウンドをよく表していた。
「やってしまった」と思いながら、なんとか踏みとどまる展開が何度か続いた。
7番Par.3──竹藪が象徴の横長グリーン
石坂の名物ホールとして印象に残るのが7番パー3だ。
ティーグラウンドから竹藪が視界に入る横長のグリーンが特徴。
プロも苦戦する難ホールとして知られている。

グリーンは砲台っぽくて、グリーン面は中央が山のように盛り上がった形状で、打ち過ぎて奥にいくとボールが止まりにくい。
前後の距離感が問われる設計だ。
この日はティーグラウンドから170ヤード強。
U5を入れてから苦手意識が薄れていた距離帯で、「ここは勝負」という気合が入っていた。
ショットの結果、インパクトの瞬間に顔が上がってトップ。
ライナーで飛んだ球はグリーン手前の斜面に刺さった。
難しいホールで欲が出たときほど、基本に忠実に打てなくなる。
それを実感させてくれた一打だった。
16番池越えショート──トーナメントの「晴れ舞台」とピッチマーク事件
スタジオアリスの観戦時、スタンドとボードが並ぶ晴れやかな雰囲気の中で「いつかあそこに立ちたい」と思っていた。
この16番ティーには3〜4組の選手が詰まっていたことがあるくらいのショートホールだ。

実際に立ってみると、印象は思ったより穏やかだった。
おそらくトーナメント時よりもティーグラウンドが斜め前に出ていたこともあり、池の圧迫感はそれほど感じなかった。
強めの逆風の中、2番手上げて8番アイアンで打った。
ボールは左手前にナイスオン。
ここは上手くいった。
ところが、だ。
乗ったボールをマークもせず、拭きもせずにそのままパッティングしてしまった。
打った直後、ボールが不自然に”ジャンプ”。
跳ねて、想定外に1mもショート。
よく見ると、ボールはピッチマーク(グリーンのへこみ)痕の上に乗っていたのだ。
完全に油断だった。
グリーンに乗っただけで安心してしまい、ボールの置かれた状況を確認しなかった。
この日はグリーンに直されていないピッチマークが残っていて、終始気にしながらラウンドしていたはずなのに。
それでも、そこから1mを沈めてパー。

石坂のグリーンで気をつけたいこと①
グリーンの柔らかく設定されているとピッチマークが残っていることがあります。グリーンに乗ったら必ずボールをマークして、ライを確認してから打つ。当たり前のことですが、乗った安心感で油断しないようにしたいです。
17番パー5──「ツーオンが頭をよぎった」ワナに、完全にはまった
ストレートで500ヤード。
ティーグラウンドからグリーンまで見通せる気持ちのいいホールだ。

そしてトーナメントの記憶が浮かんだ。
飛距離のある女子プロがツーオンを狙う場面を何度か見ていた。
「自分もドライバーを振り切れば届くかもしれない。」
そんな気持ちが頭をよぎったのがマズかった。
フルスイングしたフェースは開いてインパクトし、打球は右へ。
斜面ギリギリのところに着弾して、、行ってみるとOB。
思ったよりも浅くてガッカリだった。
後になって気づいたのは、「このホールの左右は意外と狭かった」ということ。
変な色気が出て見落としていたが、実際には余裕のないレイアウトだった。
「丁寧にティーショットを3Wで刻んで、3オンで十分だった」というのが正直な反省だ。
OBの後は、かなり手前に設定されていたプレーイング4から3Wで打ち直し、結果は5オン2パットのダブルボギー。
プロのベストプレーが浮かんで、自分ではミスにつながった。
石坂のコースに仕掛けられたワナにまんまとはまった、という気分だった。

石坂のグリーンで気をつけたいこと②
ストレートで先が見通せるホールは左右が狭かったり、打ち上げでグリーン面が見えないとグリーンが横長だったり。トーナメントの記憶や「ここは・・」」という欲が出たとき、その欲を罰してくる設計になっているようです。
石坂のグリーンは本当に難しいのか?実際に回った感想
2〜3段グリーン×ピッチマーク──ファーストパットから3パットを覚悟せよ
結論から言うと、やっぱり難しい。
ただ「難しい」の中身が少し特殊だった。
2〜3段グリーンが当たり前で、さらにきついアンジュレーションがあるのは周知だが、この日はグリーンがやや柔らかめの設定だったようで、スピードはトーナメント時ほど速くはなかった。
それでも段の上から打ち下ろす場面では、斜面を下ったボールは止まらずにオーバーすることが度々あった。
グリーンを攻めるにも、とにかく手前から攻めることが、石坂では特に求められるかもしれない。
当日は「重めの設定」? トーナメント時とのコンディション差
トーナメントでは撒く水の量を制限してグリーンを硬く締め上げて速くするのが通例だが、通常営業では適度に緩めているようだ。
当日はトーナメントを見ていた時よりも明らかに柔らかく、おそらく普段よりも重めの設定に感じた。
ピッチマークがチョコチョコ残っていたのがその理由。
「速いグリーンで苦戦する」というイメージで来ると、拍子抜けする可能性もある。
ただ、グリーン面のアンジュレーションの強さは変わることはない。
「芝目よりもグリーン面の傾斜を読む力」が試されるコースであることは間違いないだろう。
ラウンド後にデータを整理すると、この日のパーオン率はパー3が50%、パー4が50%、パー5が25%だった。

パー3とパー4については、インドアゴルフで繰り返してきたアイアンの距離感練習が結果に出ていると感じる。
一方でパー5の低さは、2打目の判断ミスと3打目の精度不足が直結している。
17番のOBがその象徴だ。
フェアウェイキープ率は全体で50%。

ドッグレッグが多いコースで、かつ1番・15番・17番のミスを含んでのこの数字は、スイングの再現性が以前より上がってきた証拠かもしれない。
インドアで積み上げてきたものが、確かにこのラウンドで出ている。
ただ、38パット(3パット2回)は悔しかった。
グリーンに乗せる精度は上がってきた。
次の課題は、乗せた後の距離感をどれだけ縮めるかだ。
ランチも合格点、油淋鶏膳
ハーフを終えてクラブハウスに戻り、レストランでは油淋鶏膳をいただいた。
一般的な油淋鶏よりもタレがさっぱり系で食べやすく、鶏肉は柔らかかった。
レタスとたまねぎを中心にしたサラダが山盛りで、見た目も良い。
午後のラウンドに向けて胃に重たくならない量感で、ゴルフ飯としてちょうどいい選択だったと思う。
毎度のことだが、写真を撮り忘れたのは失敗。
トータルスコアと反省。次に来るなら変えたい3つのこと
【スコア】43・44 合計87
【パット数】38(1パット×2、3パット×2)
【フェアウェイキープ率】50%
【パーオン率】パー3:50% / パー4:50% / パー5:25%
り
【ハザード】OB×1、バンカー×4
①「短めのクラブ×手前から攻める」が石坂攻略の本質
今回のラウンドを通じて一番感じたのは、「飛距離より精度、グリーン奥より手前」という戦略の重要性だ。
全体的に距離が短いことで、セカンドショットの残り距離を短くするために、ドライバーを持ちたくなるが、それがワナになりやすい。
フェアウェイキープ率50%とパー4のパーオン率50%は、インドアで積み上げてきたスイングの再現性が数字に出た部分だと感じている。
一方でパー5のパーオン率25%は、2打目で欲を出して3打目が難しくなるパターンの繰り返しだった。
ティーショットを1クラブ短めに持ち、グリーンは必ず手前から攻める。
それだけでパー5のスコアは2打くらい縮まるのではなかろうか。
②グリーンに乗ったら必ずマークして、ライを確認してから打つ
16番の失敗を繰り返さないために。
ピッチマークが残っているコースでは特に、グリーンに乗ったボールをマークして拾い上げ、ボールの足元を確認する習慣を徹底したい。
③「トーナメントの映像」は現地では忘れる
これは17番で起きたことの教訓だ。
プロのプレーをイメージしながら打つと、自分の実力と乖離したショットを選んでしまう。
石坂は「自分がどう攻めるか」だけを考えるコースだ。
けれども、このトーナメントの現地観戦やテレビで見た記憶をたどってラウンドするのも醍醐味だ。
これをほどほどにしたい。
そして、地元に戻ってからはいつもの居酒屋でラウンドした仲間たちと反省会。
朝から晩まで仲間と盛り上がれた一日で、石坂ゴルフ倶楽部の話が尽きなかった。
石坂ゴルフ倶楽部はこんな人に向いている
一言で表すなら、「自分のゴルフの現在地を正直に教えてくれるコース」だと思った。
フェアウェイは美しく、クラブハウスは格調があり、練習環境も整っている。
ビジターとして訪れる機会は限られるが、不快というほどの思いをする要素がない。
一方でグリーンの設計は手厳しく、欲を出したショットはしっかり罰してくる。
- スコアより「コースと向き合う体験」を楽しめる人
- グリーン周りの精度を課題にしているアラフィフゴルファー
- トーナメントコースでのラウンドを一度経験してみたい人
そういう方には、ぜひ一度足を運んでもらいたいコースだ。
ビジターで来るにはメンバーとの同伴か紹介が必要になる。
今回声をかけてくれた仲間には本当に感謝している。
今回のラウンドで、インドア練習の成果が数字として出たことは素直に嬉しかった。
フェアウェイキープ率50%、
パー4のパーオン率50%。
以前の自分なら出せなかった数字だと思う。
一方で、グリーンに乗せた後の38パットという現実が次の課題を明確にしてくれた。
石坂のグリーンで3パットを減らすために、インドアでの練習をこれからも続けていくつもりだ。
今回のラウンドではパーオン率は上がった。
SMART GOLFのシミュレーターでショットのバラツキを減らせたことが、パーオンを高めてスコアがまとまるようになった要因と確信している。