- GOLF
- 2025-08-25

最高の舞台でジケンは起きた!カシオワールド翌日のKochi黒潮CC
先日、3度目となる貴重な体験をさせていただきました。
高知で開催されたカシオワールドオープンを土曜日・日曜日に現地で生観戦し、その興奮冷めやらぬ翌日・月曜日にKochi黒潮カントリークラブの特別なコースでボールを打っていました。
“アフタープレー”というものです。


プロと同じティーイングエリア、ピンポジも全て最終日と同じセッティング、最高の芝コンディション。
オマケに土日を含めてラウンドする日も快晴&無風。
「シード権が確定する最終トーナメントの余熱を、自身の体で体感する。」
これ、ゴルフ大好きゴルファーの最高の喜びではないでしょうか。
この日は、地元のゴルフ仲間8人とのエンジョイコンペ。
トーナメント直後とあって、フェアウェイはフカフカで、ラフの芝は長く、グリーンは当日朝に水を撒いた柔らかさはあったものの、上り傾斜でも芝目によって加速してる?と思えるほど速い!
そして、バンカーは細かい砂がたっぷりサラッサラで、場所によってはアゴも高い。

まさにプロの舞台そのままの、美しい景色と厳しいセッティングでした。
そして、今回のラウンドにはトーナメント期間中は出場選手に帯同していた有能な若い男子キャディくんがついてお世話をしてくれたのです。
このキャディくん、大会で最も話題になった某アマチュア選手についていたそうで裏話を聞きながらの贅沢なラウンド。

これまた光栄なことで、グリーンを読む姿もピンまでのラインを示す姿も、まさにプロ仕様。
最高のサポートに助けられ、私は3ヶ月前から周囲に公言していた目標の「100切り」に向かって順調にスコアを重ねていきました。
3度目の挑戦で過去最高、グロスで47・51(34パット)の98。
総距離7,400ヤード以上と言いますから、少し自信になります。
そして、個人的な目標達成です!
しかも、8人プライベートコンペのベスグロ優勝!
これはもう、「気分はまるでツアー優勝」ですよ笑
ですが、この最高のラウンドの裏側で、私はとんでもない『うっかりミス』を犯していたのです。
それは、公式ルールの競技会なら「失格」にもなる恐ろしいルール違反。
その証拠となる動画をインスタグラムで公開すると、初日に8万pvのプチバズり。
さあ、一体何が起きたのか?
最高の舞台で犯した「2ペナ」の顛末と、”失格”にはならなかったストーリーです。
インスタ動画再生8万pv再生の裏側、「2ペナ」がなぜ失格級なのか?
この日、私がミスを犯したのは、比較的難易度の低いOUTコース8番(パー3)の名物ガードバンカーでした。

225ヤード、5Wで打ったティーショットは微妙にショートして花道にワンバウンド。
ボールは右に跳ね、厄介で楽しめそうなガードバンカーへ。

アゴは高く、ピンは手前。
「ここはまず、一発でグリーンに乗せる。」と気合が入った瞬間、事件は起きました。
私の手元に残る動画には、テークバックの瞬間に「サッ」と 56°ウェッジのソールが砂の表面をかすめるという、決定的な瞬間が収められています笑
(少々見にくいのはご勘弁を)

この後しっかりレーキできれいに均してからグリーンに上がりました!
ご存知の方も多いと思いますが、ゴルフ規則には、バンカー内でストロークを行う前にクラブで砂に触れてはならない、と定められています。
まさに、うっかりやってしまった、一瞬のタッチ。
この8番ホールをホールアウトした直後に同伴メンバーに確認を取りつつ、ソールとペナルティを自己申告しました。
この際の判断は「バンカー内のテークバックのソールって1ペナでしたっけ?」と周囲に軽く確認し、当該ホールのスコアを伝えたのです。
バンカーで「砂にソール」すると即2ペナ!アマチュアが軽視しがちな厳密ルール
念のため、ここで改めてルールを整理しておきましょう。
バンカー内の球を打つ前の「砂に触れる行為」は2打罰になります。
(※アドレス前やルースインペディメントの除去など例外規定も一部あります)
私のケースのように、テークバックの際に砂に触れる行為は、規則違反で2打罰が科されるのです。
そして、なぜこれが「失格級」に発展するのか?
それは、本来2打罰だったにもかかわらず、私が「1打罰」として以降のホールをラウンドし、最終スコアを報告(提出)してしまった。
つまり、過少申告が確定した状態。
仮に競技ゴルフだったなら、故意であろうとなかろうと、本来のスコアよりも少ないスコアを提出したら、これは失格につながる重大な違反です。
プロのトーナメントでも時々耳にする過少申告による失格ですが、ラウンド中に「今日の調子なら100切り、イケる!」と鼻息が荒くなっている裏で、私は失格?の崖っぷちに立っていたわけです。
「98でベスグロ?」 「失格だよ」
笑い話のエンジョイコンペ
さて、問題はルール違反が発覚したのが後日だったことも要因です。
最終ホールを終え、上がりのホールアウトでグロス98。
見事、目標の100切り達成です。
しかも、コンペメンバー8人の中では唯一の90台、2位以下に6打差をつけたベスグロ優勝!
後日、グループLINEに届いたメッセージには「ソールは2打罰みたい。」
改めてルールブックなどを確認したところ、確実に「2ペナ」であったことが判明。過少申告が発覚したのです。
つまり、私の正式なスコアは99。
そして、ルール上、過少申告が確定したため、本来は競技失格となります。
「おいおい、ベスグロ優勝が幻になるのか!?」
LINEのメッセージ見た週間は「えっ?」となりましたが、これは「地元の仲間とのエンジョイコンペ」です。
仲間に感謝!過少申告が「笑い話」で済んだ大人の判断
幸いなことに、2ペナに訂正してもスコアは99。
2位以下とは5打差です。
つまり、ベスグロ優勝の結果は揺るがない状況。
そのまた後日に反省会と称して飲みに集まった皆でよいネタとなり、酒の肴として消化されました。
「ベスグロ優勝者が過少申告?」
「いやいや、それはダメでしょう~」
「まさか普段と違うカシオワールドコンペで失格になりかけるとは!」
本来であれば厳格なペナルティが課されるべき状況ですが、よい意味で気を使い合わない仲間ですから
「楽しんむことが一番」と、私の過少申告をネタとしてイジッて受けとめてくれました。
結果として、私のスコアは99。
私は晴れて目標を達成して「失格を免れたベスグロ優勝者」という面白おかしい称号を得ることになったわけです。
あの日のラウンドの目的は、プロのセッティングを楽しみ、仲間と楽しく競い合うこと。
ルールは守るべき大前提がありますが、「失敗やジケンを笑って許し合える」という、ゴルフ仲間の温かい一面に心から感謝したゴルフ旅行でした。

40代以上のゴルファーへ送る「ルール」と「エンジョイ」の教訓
今回の「幻の失格失敗談」からの、私なりの2つの教訓。
一つ目:最新のルールを、現場で「即座に」判断できる知識を持つこと。
数年前にもルール改定がありましたが、伊藤園レディースで菅沼菜々プロの幻のホールインワンも即座に理解できませんでした。
やっぱり遊びでも、ゴルフは正しいルールを理解した上で公平にラウンドした方が楽しいですね。
二つ目:失敗を笑いに変える「大人のエンジョイ」と信頼関係をもつこと。
今回は皆の笑いが、私の”失格”を防いでくれました笑
スコアにシビアになるのもゴルフの楽しみ方ですが、それとは別に「この仲間とまたワイワイ回りたい」と思える関係性こそ、アラフィフからのゴルフライフの財産だと改めて感じますね。
今回の私の失敗が、皆さんのラウンドでの「うっかりミス」を防ぐ一助となれば幸いです。
ワタシ、常にルールブックや解説書を1冊キャディバッグに忍ばせておくことにしようと思います。
ルールやマナーをしっかり守って、仲間と笑い合える大人のゴルフを楽しむ。
これからもこういう実体験と役に立つ情報を発信していきたいと思います。













