
長年ゴルフを楽しんでいる皆さんは、クラブ選びにどんな“こだわり”を持っていますか?
私は「その時の自分に合った、信頼できるものを使いたい」と常々思っています。
「あの頃の名器、もう一度打ってみたい」
「中古ショップで見つけた時のワクワク感がたまらない」
中古市場は、まさにゴルファーにとっての“宝探し”。
しかし、最近ではその宝箱の中に“偽物クラブ”というトラップが潜んでいるのをご存じでしょうか?

「まさか自分は大丈夫」
「そんなの都市伝説でしょ」
そう思っているゴルファーほど、実は危ないかもしれません。

フリマサイトで最新モデルが異常な安値で出ているものは、個人的に横目で見ています
私自身、あるときフリマアプリで見つけた最新モデルのクラブが4割引きくらいになっていると、「ちょっと安すぎる」と思いますし、それには違和感しかありません。
その違和感の正体を知るほどに、「やっぱり、あるんだ。」と偽物市場の現実に驚かされました。
驚くべき現実:偽物クラブは大量に生産され流通している
「偽物なんて、大げさな…」
しかし、現実は私たちが想像するよりはるかに深刻です。
ゴルフメーカーや現地の警察が連携し、中国国内で大規模な偽物製造・販売拠点を摘発しています。
その規模は私の想像をはるかに超えるもので、以下のような大規模な摘発ニュースが実際に報道されていました。
出典元: ゴルフダイジェスト・オンライン中国広東省で約3万本もの偽物クラブが一度に摘発(2018年末)
出典元: ゴルフパートナー上海警察が中心となり、2万点以上の偽造ゴルフ用品を押収(2020年9月)
出典元: ゴルフダイジェスト・オンライン米国メーカー6社が協力し、わずか数回の捜査で1万点もの偽造品を押収(2020年9月)
こうした報道が示すのは、単なる転売や詐欺ではなく、組織的・継続的な“偽造ビジネス”が存在するという事実。
しかも、偽物の品質は年々精巧化しており、メーカー担当者ですら「写真では見分けがつかない」と認めるほど。
つまり、私たちにとって「見た目で判断することでさえ高難易度」といえるのです。
見た目は同じでも、性能はまったくの別物
「たとえ偽物でも、安く買えるならいいじゃない?」
そう思う人もいるかもしれませんが、それはとてももったいない考えだと思います。
ゴルフクラブの本質は“見た目”ではなく“中身”。
ヘッドやフェースの素材、重心位置、バランス設計など、すべてが飛距離や打感に影響します。
ゴルフパートナー公式Youtubeチャンネルでは、
本物と偽物を実際にカットして内部構造を比較する検証動画を公開していました。
明らかになったのは、本物と偽物のあまりに大きな驚くべき違い。
素材や形状の微妙な違いの見た目でも、「なぜか飛距離が出ない」「打感が妙に鈍い」といった、あなたのゴルフを停滞させる原因になるのです。

私も以前、打感が妙に“ぼやける”中古ドライバーを手にしたことがあります。
いま思えば、“あれがそうだったのかな?”とも思えます。
いくらスイングを磨いても、道具が本物でなければ良い結果にはなりにくいですし、ゴルフがつまらなくなりますね。
あなたのゴルフ上達やナイスショットを偽物クラブに邪魔されたくはないですよね。
偽物を避ける唯一の方法:信頼できるルートで買う
そうなると、「じゃあ、どうやって見分ければいいんだ?」と。
残念ながら、完璧に偽物を見抜くことは私たち一般ゴルファーには不可能です。
偽造技術は日々進化し、ニセモノの最新情報を持ち合わせることはないですし、メーカーのプロですら真贋判定に苦労することもあるほどです。
だからこそ、最も確実で安全な対策は「偽物を扱う可能性のある場所」から買わないことです。
これは自分自身のゴルフを守るための、たったひとつの絶対的なルールではないでしょうか。

【安全なクラブ購入の推奨ルート】
① 信頼できる中古ショップを選ぶ
ゴルフパートナーなどの大手ショップは、買取時に真贋判定をしています。
明らかなコピー品は即排除され、市場に出回らないよう徹底されています。
フリマサイトでの個人間取引より少し高くても、それは“安心料”でしょう。
② メーカーの正規販売店を利用する
新品・最新モデルを買う場合は、メーカー公式ショップや有名量販店で買い求めましょう。
「限定特価」「海外モデル」などの言葉に惑わされず、“公式ルート以外で新品が安すぎる”場合は、ほぼアウトと思って良いと思います。
③ 「JGGA模倣品対策ラベル」を確認する
日本ゴルフ用品協会(JGGA)が推奨する模倣品対策ラベルをチェックしましょう。
これは本物であることを示す“信頼の証”。
中古ショップでも貼付が確認できれば、購入判断の大きな目安になります。
体験から学んだ「中古クラブ選びの心得」
私が中古市場を見てきた中で、特に大切だと思うのは「値段」よりも「情報量」で信頼を判断すること。
商品の説明文が丁寧で、ライ角やバランスなどの細かなスペックまで明記してあると、信頼性は高まるかもしれませんね。
一方、「海外逆輸入品」や「未使用展示品」などだけで中身の情報が薄い商品は要注意。
クラブの銘柄やスペックに対して“安すぎるもの”は、十中八九で高いリスクがあるでしょう。
中古でもしっかりした本物で楽しみたいなら、情報にこそコストを負担すべきです。
後悔しないクラブ選びで、最高のゴルフを楽しもう
ゴルフクラブ選びは、最高のゴルフを楽しむための第一歩。
あなたのスコアとモチベーションを左右する相棒です。
「偽物を掴まない」という意識が、結果的に安心・満足・上達につながります。
これからクラブを探すなら、
- 信頼できる購入ルートを選ぶ
- 不自然な安値は疑う
- 迷ったら専門店へ相談する
この3つを守るだけで、偽物リスクは限りなくゼロに近づきます。
あなたのゴルフライフを“本物の一本”で輝かせましょう。
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