
アイアン選び、アベレージゴルファーにとって永遠のテーマかと。
アイアンの寿命は4~6年とも言われ、
「そろそろクラブを買い替えたいけど、何がベストなのか分からない…」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
かつての私もその一人で、フィッティングによって実感したミズノアイアン・Mizuno Pro 319がもたらす、吸い付くような柔らかい打感に魅了されていました。
しかし、年を重ねるにつれて、この319の特性である捕まりにくさが逆に悩みとなりつつあり。。
そこで今回は、長年愛用したMizuno Pro 319と、フィッティングで選んだ最新の2025年モデル・タイトリスト T100(2025)を徹底的に比較し、私がT100を選んだ理由をデータとともにお伝えしたいと思います。
※中級者アベレージゴルファーがもった個人的な印象からの感想に基づくレビューです
ヘッド比較:打感のミズノか、やさしさのタイトリストか?
まず、ヘッドの印象からお話ししましょう。
左がミズノプロ319、右がタイトリストT100(2025)で、比較的小さめで抜けが良さそうに見えるヘッドが好きです。

Mizuno Pro 319
ゴルフ5 プレステージのフィッターさんも「オタク好み」というくらいのミズノアイアン。
319は一般に市販されていないカスタムモデルで捕まりすぎないのが使っている理由です。
オーソドックスなハーフキャビティ構造とストレートネックで、操作性を重視した小ぶりな形状です。
ミズノ独自の鍛造技術「グレインフローフォージドHD」により、軟鉄ならではの柔らかな打感を追求しているのが特長です。
タイトリスト T100(2025)
こちらもシャープな顔つきですが、高比重のタングステンウェイトを内蔵することで見た目以上の寛容性を実現しています。
打感はMizuno Pro 319の「吸い付く」ような感覚とは少し異なり、芯を食った時の弾き感も柔らかくて心地よい印象で、よく見ると若干グースが効いていますね。

私が最終的にT100を選んだのは、構えやすさと柔らかな打感、出球の角度で、イメージとのギャップにやられました。
こだわれば、打感はMizuno Proに軍配が上がりますが、T100もそれに負けない素晴らしい打感で、当たった瞬間の軽さは”なかなか”な感触です。
さらに、私がアイアン選びで重視した「球の上がりやすさ」という点でも、319よりもロフトが1度立っていながらしっかり球が上がってくれる安心感があり、左右のブレが少なくてグリーンを狙うショットに自信が持てました。
シャフト比較:振りやすさと飛距離を両立させた「N.S.PRO 950GH neo S」
次に、シャフトの比較です。
KBS C-Taper95 S
Mizuno Pro 319に刺さっているKBS C-Taper95 Sは、手元と先端の剛性が高く、スピン量を抑えた強い中弾道が特徴です。
風に負けない球筋を打ちたいゴルファーには最適なシャフトでしょう。
ミーハー心に、ステップレスの珍しさにも魅かれていました笑
N.S.PRO 950GH neo S
一方、T100に合わせたN.S.PRO 950GH neo Sは、中間部の剛性を高めることで先端がスムーズに走りやすい設計になっているそうな。
アベレージゴルファーにも高い弾道で打てるシャフトとされており、稲見萌寧プロが勝ちまくっていた時期に使っていましたが、幅広いアマチュアゴルファーに対応するでしょう。

私がN.S.PRO 950GH neo Sを選んだ理由は、「軽くて振りやすく、ヘッドスピードを上げて飛距離を出せる」という明確な意図があったからです。
実際に振ってみると、ヘッドを効かせながらスムーズに振り切れる感覚があり、フィニッシュまでストレスなくスイングできました。
ショットデータが語る!7番とPWの性能差
それでは、いよいよ本題のショットデータを見ていきましょう。
今回は、7番アイアンでそれぞれ7球ずつ打った平均値を比較しました。
319 | Max. | Ave. | Min. |
飛距離 | 143.2 | 138.5 | 128.9 |
キャリー | 131.1 | 126.1 | 117.8 |
打ち出し角度 | 18.2 | 16.5 | 14.8 |
ボール方向角 | 1.6 | 0.0 | -1.4 |
バックスピン | 6317 | 6080 | 5654 |
サイドスピン | 973.0 | -46.6 | -417.0 |
フェース角 | 1.5 | 0.3 | -1.9 |
T100 | Max. | Ave. | Min. |
飛距離 | 147.9 | 144.5 | 142.1 |
キャリー | 135.4 | 132.2 | 129.8 |
打ち出し角度 | 18.4 | 16.3 | 14.7 |
ボール方向角 | 1.2 | 0.1 | -0.4 |
バックスピン | 6415 | 6152 | 5838 |
サイドスピン | 65.0 | -180.6 | -537.0 |
フェース角 | 0.8 | 0.1 | -0.8 |
7番アイアンのデータ比較
- 平均飛距離: Mizuno Pro 319が138.5ヤードだったのに対し、T100は144.5ヤードと、6ヤードも飛距離が伸びました。
- 打出し角: Mizuno Pro 319が16.5度だったのに対し、T100は16.3度と、ロフトが1度立っているにも関わらず、差が無く球がしっかり上がってくれています。
特に、T100と950GH neoの組み合わせの方が優れていると思ったのは、前後(飛距離)と左右(サイドスピンとフェース角)のバラツキも少なく安定していることでした。
グリーンをキャッチすることが仕事であるアイアンの性能として、最大値と最小値の差が少ない事実はスコアに直結する要素です。
距離感や出球の高さの前後だけでなく、「左右の安定感もある寛容性」を裏付けています。
飛距離を伸ばしつつ、前後左右のバラツキが少ないという、まさに理想的な結果でした。
PWのデータ比較
- 飛距離のバラつき: Mizuno Pro 319の飛距離の平均が105.9ヤード、T100は110.8ヤードと、飛距離が5ヤード伸びています。
- ミート率: T100がMizuno Pro 319を0.2ほど上回る結果となりました。

PWはショートアイアンとして確実にグリーンに乗せたいクラブです。
飛距離の安定性と効率良く球を飛ばすミート率も大切な要素。
T100のデータはアイアンに欲しい要素を高いレベルで満たしてくれました。

データと感覚が導き出した結論
私のゴルフにおけるクラブに求める最優先項目は「打感」、そして「球を上げること」でした。
Mizuno Proの打感は唯一無二ですが、T100もそれに負けない素晴らしくやさしい感触で、
そして、何よりも球が上がりやすく、かつ飛距離も伸びて、左右のバラツキも少ないというデータが、タイトリストT100(2025)を使うことを確実なものにしてくれました。
データが示す通り、7番アイアン、そしてPWでも安定したパフォーマンスを発揮してくれることが分かり、これが今後のスコアアップに繋がると確信しています。
「打感」や「振りやすさ」という感性と、「データ」という客観的事実。
その両方を満たしてくれたT100(2025)は、今の私のゴルフ人生を豊かにしてくれる最高のパートナーといえる存在になるかもしれません。
この記事を読んで、アイアン選びに迷っている方がいれば、ぜひ一度T100(2025)をお店で試打してみてほしいです。
最新の2025年モデルには、T100とは違った特性や寛容性をもつT150やT250というモデルもあります。
あなたのゴルフが変わる、運命の一本に出会えるかもしれません。
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kyosuke
Swing&Savor54(スイセイ ごーよん)の編集人にして埼玉在住のアラフィフ サラリーマン。老後の「行くとこ・やること」を考えながら、初老のゴルフ体験を発信していきます。練習環境をインドアゴルフに変えてから、シーズン平均スコアは100→87に激変中。なぜ?を備忘録として残しています。