ラウンド後半に集中力が続かない…解決策は宮里藍が実践した「Vision54」に?!

ラウンド後半に集中力が続かない…解決策は宮里藍が実践した「Vision54」に?!

なぜ?アラフィフになるとゴルフの集中力が続かないのは必然だった

「前は18ホールなんてあっという間だったのに、最近はハーフを過ぎたあたりから、どうも集中力が続かない…」

そう感じているアラフィフ・シニアゴルファーは、あなただけではありません。

実はこれ、歳のせいだと諦める必要はないんです。

加齢とともに集中力を維持するエネルギーが低下することは科学的にも証明されています。

体力的な疲れが脳の機能にも影響し、後半になると「どうでもいいや…」という気持ちになってしまうのは、ある意味、自然なことなんです。

それでも、この事実を克服できたら、これまで以上にゴルフやラウンドを楽しめるのではないでしょうか。

それを、どう考えるか、、

集中力を維持・継続するのではなく、「必要な時に【オン・オフ】を切り替える」ように考えたらどうでしょう?

集中力が切れてスコアが崩れる…あなたのラウンドに心当たりはありませんか?

「はぁ、さっきのダフリが無かったらなぁ…」

「もう疲れたから、次(のホール)からはもういいや」

ラウンド中、こんな心境になりませんか?

集中力が切れたサインですね笑

気持ちが乱れたままだと、冷静な判断ができなくなり、ますます大叩きにつながって楽しさ半減です。

今回ご紹介する「Vision54」は、単なる技術論ではありません。

ゴルフというスポーツを、もっと深く、もっと楽しくするための「心の使い方」を教えてくれる哲学です。

この考え方を実践することで、「1打を打つたびに、気持ちをリセットする」という理想的なメンタルコントロールが可能になります。

カシオワールドオープンでのティーショット
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「Vision54」とは?宮里藍プロが世界で戦い続けたメンタルの秘密

「世界のトップを目指すには、スイングや技術だけでは足りない——」

これは、日本女子ゴルフ界のレジェンド、宮里藍プロが米国女子ツアーで世界ランキング1位にまで上り詰めた背景にある哲学です。

彼女が実践したのが、ピア・ニルソンとリン・マリオットによって開発された「Vision54」でした。

このメソッドは、ただ単に技術を磨くのではなく、メンタル、感情、身体のバランスを整えることで、ゴルフパフォーマンスを最大化することを目指しています。

「スイングが完璧じゃなくても、気持ちが整っていれば最高のプレーができる。」

この哲学こそが、彼女の驚くほど安定した成績に繋がったのです。

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理想のスコア「54」を目指すのは、技術のためではなく「心」のためだった

Vision54のネーミングは、18ホールすべてをバーディーで回ることを意味する「54打」から来ています。

このブログサイトの「54」も、このVision54から取っています

しかし、この哲学の真の狙いは「実際に54打を達成すること」ではありません。

「自分の持つ実力を最大限発揮すること」、つまり、自分の持てる力を100%出し切るための心の状態を整えることにあります。

集中力を高める!ゴルフの思考を切り分ける
「Think Box」「Play Box」とは?

Vision54の中心的な考え方には【Think Box(考える領域)】【Play Box(プレーする領域)】があります。

これは、ゴルフの1打を明確に2つのステップに分けることで、集中力を極限まで高めるためのメソッドです。

Think Box(考える領域)

  • 役割: 戦略を立てる場所。
  • 行動: どのクラブを使うか、風向きや傾斜、ターゲットはどこかなど、冷静に分析し、決断を下します。
  • 場所: ボールの後方、フェアウェイを歩いているときなど。

Play Box(プレーする領域)

  • 役割: 決断を実行する場所。
  • 行動: Think Boxで決めたことを迷わず実行します。余計な考えをすべて捨て、ショットに集中する「ゾーン」に入ることが大切です。
  • 場所: ボールのすぐそば。アドレスに入ってからショットを打つまで。

「アドレスに入ろうとする第一歩目」にPlay BOXに入るイメージだそうです。

「アドレスに入ろうとする第一歩目」にPlay BOXに入るイメージだそうです。

この「オン・オフの切り替え」を意識することで、ラウンド中に過去のミスを引きずらず、常に「次の一打」に集中できる習慣が身につきます。

池越えのショット

スイングだけではダメ!スコアを安定させる8つの「人間的なスキル」

Vision54では、最高のパフォーマンスを発揮するために、技術とは別に以下の8つのスキルを重要視しています。

  • バランス(Balance):体と心のバランスを保つ
  • テンポ(Tempo):スイングだけでなく、プレー全体のリズムを意識する
  • テンション管理(Tension Awareness):体の余計な力みをなくす
  • 決断力(Decision Clarity):迷いなくショットの選択ができる
  • 感情のコントロール(Emotional Resilience):イライラや焦りを抑える
  • 自己管理(Self-Management):ルーティンを確立し、一貫性のあるプレーをする
  • 学ぶ姿勢(Learning Mindset):失敗を学びに変え、成長する
  • 姿勢と態度(Posture Awareness):プレーへの心構えも正しく保つ

これらは、ゴルフの技術というよりは、「人としてのスキル」ですね。

これを意識することで、どんな状況でも自分のベストパフォーマンスを発揮できる力が身につくといわれます。

Vision54は、ゴルフを「もっと楽しく」する魔法のメソッド

Vision54の哲学は、単にスコアを改善するだけでなく、「自分の可能性を広げ、より楽しく、より充実したゴルフをするための考え方」でもあります。

自己流の限界を感じている方、スコアが安定しない方、そして「ゴルフを最後まで楽しみたい」と願うすべてのアラフィフゴルファーに、この考え方はきっと新しい発見をもたらしてくれるはずです。

40代・50代ゴルファーだって、自己流でも練習方法次第でまだまだ上手くなる!!

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編集人

Kyosuke

Kyosuke

’25シーズンベスト【76】のアラフィフ サラリーマン。練習環境をインドアに変えて年間Ave.101('24)、87('25)。趣味は時々ラウンドとクルージング。老後の「行くとこ・やること」を考えながら、初老のゴルフや日常を体験ベースで発信しています。

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