【一大ブームでピンチに】麻辣湯の魅力と流行る前からハマっていた男の嘆きの物語

【一大ブームでピンチに】麻辣湯の魅力と流行る前からハマっていた男の嘆きの物語
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麻辣湯との出会い 〜かつての楽園が若い女性に占拠されるまで〜

「麻辣湯(マーラータン)」と聞いて、ピンとくる人が増えた今日この頃。
ヘルシーで美容にも良いと話題になり、SNSでは「麻辣湯ラブ(ハート)」なんて投稿が飛び交う。

でもね、、 ちょっと待ってくれ!

オレは数年前から麻辣湯にハマってたんだ。

七宝麻辣湯だって、東京に店を出し始めたときに「フランチャイズで店を出したらいいんじゃね?」と思って会社のホームページを調べたこともあったもんだ。

 流行る前、ひっそりとした「知る人ぞ知る選ぶ楽しみと味」を楽しんでいた。
なのに今や、若い女性たちのカフェ感覚(?)な食べ物になってしまった……。

店に行けば、長蛇の列。

開店前ならどうかと行けば、それでもやっぱり大行列。

店に入れば、 カウンターには「映える!」「食える!」とスマホを構える女性たち。

オレが行列に混じれば、違和感しかない。

「はぁ?麻辣湯ってオシャレな食べ物なの?」

いや、違う!
もともとは孤独なグルメたちがひっそりと楽しむ「ガチ中華」の一つだったはずだ!

以前はリアルな中国人女性とオジサンの世界だったのだ、間違いなく。

【麻辣湯の魅力】なぜここまで人気になったのか?

ブームの裏には確かな理由がある。自分も心の中では「流行りそう」と思っていた。
麻辣湯の魅力を整理してみよう。

① 自分好みにカスタマイズできる

店頭に並ぶ食材を選ぶのが楽しい。

入店したらトッピングする食材を自分好みに選べるのだ。

麻辣湯のチョイス

 白菜、キノコ、きくらげ、豆腐、豚肉、水餃子、エビ団子、ゆで卵、、、組み合わせは無限大。
オレの定番は 「春雨・きくらげ・牛肉・豆腐皮・チンゲン菜」 のセットだ。

麺も基本は春雨だが、中華麺やとうもろこし麺など選択自由。

スープの出汁も何種類もの中から選ぶなんていう店もあり、店に行くたびに違う味にチャレンジできる。

こちらはスープのベースが「薬膳とんこつ」であるお店の麻辣湯だ。

薬膳とんこつの麻辣湯

② 辛さが自由に調整できる

辛さレベルは店によって異なるが、だいたい3~10段階あるのが一般的だ。
本当にスープの旨味を味わいたいなら 「微辣(ちょい辛)」 がオススメ。
大辛にしてしまうと、味覚が痺れて麻辣の”湯(たん=スープ)”の旨味が分かりにくくなる。

③ ヘルシーなのに満足感がある

基本的に麺は春雨だから カロリー控えめで低糖質
それでいて、具沢山だからお腹にしっかりたまる。

そして七宝麻辣湯は薬膳系のスパイスを多く使ったスープだから
そりゃ、ダイエット中の女性たちにもウケるわけだ……。

罪悪感もなく「いくら食べてもカロリーゼロwww」なんて言っていた女性もいた。

麻辣湯

【麻辣湯ブームの弊害】ひっそり楽しみたかった男の嘆き

オレが求めていた麻辣湯は 「少ない客数のひっそりとした店でのディープな味わい」
しかし、今やキレイでおしゃれな店も増え、メニューには 「デトックススープ」 なんて書かれる始末。

女性たちのカフェトークが飛び交い、オレはただ黙々とスープを啜る。

「『オジさん一人で麻辣湯』って、ちょっと浮いてる?」

いやいや、違うんだよ!
これは元々「中国のローカル庶民飯」だし、キミたちより早く眼をつけてたのはオレなんだよ。

【真の麻辣湯を求めて】ガチのガチ中華エリアに避難

最近は繁華街の日本人が経営するような麻辣湯の店ではなく、 中国人向けの「ガチ中華エリア」 を狙っている。
そこなら”カフェ感”ゼロの 本物の麻辣湯 が食べられるだろう。
私が求めるガチ中華、並ばず・気取らず・静かにいただけるのが最高のポイントだ。

流行りの店で「SNS映え麻辣湯」を楽しむのもいいが、
「中国現地の麻辣湯」 を求めるなら、ぜひガチの店にも足を運びたい。

本場の麻辣湯

オレはこれからも、自分の居場所を探しながら、
ひっそりと 「本場の麻辣湯」 を探し求めることにする。

——自分にとっての麻辣湯は、落ち着いて味わいって楽しむものだから。

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kyosuke

kyosuke 編集人

Swing&Savor54(スイセイ ごーよん)の編集人にして埼玉在住のアラフィフ サラリーマン。老後の「行くとこ・やること」を考えながら、初老の日常を発信していきます

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